【宮城】
米軍機から陸自降下訓練
平和委が監視呼びかけ
宮城県の陸上自衛隊王城寺原演習場で7月8~9日、米空軍機からの陸上自衛隊第1空挺団による降下訓練が実施されました。王城寺原演習場での同内容での訓練実施は初めてです。宮城県平和委員会は監視行動に取り組みました。
訓練が発表されたのは実施1週間前の7月2日。宮城県平和委員会は「米軍移転・日米共同演習反対宮城県連絡会」などとともに、防衛大臣と陸上幕僚長宛てに訓練中止をファクスで要請。「『専守防衛』を掲げてきた自衛隊が、敵地に侵入するための作戦を遂行する訓練である降下訓練をなぜ必要とするのか」と迫りました。
また県平和委員会は県に電話で問い合わせ、「県民に訓練内容をホームページで公表し、どう安全が確保されるのか示すべきだ」と求めましたが、県はホームページHPには掲載しませんでした。
県平和委員会が急きょ呼びかけた監視行動には15人が参加しました。8日は午後7時過ぎに米軍輸送機3機が演習場を旋回、降下はしませんでした。9日は午後5時過ぎから6時まで、3機が10回にわたり降下訓練を行いました。降下したのは101人。その間3機は大きな音を立て、十数回にわたり演習場上空を外れて民家の上を低空で旋回しました。
��平和新聞2020年8月5日号)