【兵庫・西宮】防大事件を学ぶ
結成後初の企画 70人超で成功
兵庫県・西宮平和委員会は8日、防衛大学校人権侵害裁判の原告の母、乃山命子さんを招き、学習会を開催しました。昨年12月に結成された同平和委員会最初の企画です。芦屋、尼崎市、伊丹各平和委員会が共催。72人が参加しました。
乃山さんは、防衛大学校における激しい暴力の実態を告発。国と上級生の責任を問い起こした裁判では、原告の訴えが蔑ろにされたこと、提訴したことで疎遠となった親戚もいたが「国に声を上げることを否定的にとらえる風潮こそが怖い」と話しました。係争中の高裁に対する署名への協力を呼びかけました。
参加者からは、「西宮市には中学生の職業体験として自衛隊に行かせている学校がある。これまでも中止を求めてきたが、絶対に行かせてはならないと決意した」「原告やお母さんだけたたかわすのではなく、私たちも連帯し団結してたたかっていきたい」などの感想が寄せられました。
終了後の懇親会で、80歳の方が「微力だができるだけの力は貸したい」と言って入会しました。
同平和委の樋口光冬事務局長は、「初めての企画で不安だらけだったが、幸先の良いスタートを切ることができた。『私もこの問題を広げたい』と言う参加者が多かったのが、最大の成果」と感想を述べました。(平和新聞2020年2月25日号)