【青森】
陸自の軍事パレードに抗議
「自衛隊員のいのちを守ろう」
陸上自衛隊第9師団は、6月8日に青森市の新町商店街で、創立57周年記念行事の一つとして市中パレードを行いました。翌9日には第9師団青森駐屯地の基地開放行事を実施しました。
この市中パレードに対して、憲法ネット青森と青森県平和委員会は「この道はいつか来た道戦争の道」と、安倍政権の戦争につながる軍事パレードに反対する行動を呼びかけ、8人が参加しました。「9条改憲をやめさせて自衛隊員のいのちを守ろう」の横断幕、「守ろう9条」と書いたプラカードや9条うちわを掲げて反対を意思表示しました。
自衛隊によるパレードが始まると、沿道に詰めかけた市民は配られた日の丸の旗を振り、一斉に拍手と歓声を上げ、歓迎ムード一色に包まれました。
行進には300人の自衛隊員が参加しました。最初に青森駐屯地の隊員によるねぶた囃子の演奏で踊りながら行進、秋田駐屯地は地元の「なまはげ」の姿で現れ、岩手駐屯地は「さんさ踊り」で行進するなど、軍事パレードを祭りのようにみせる企画が今回初めて行われました。またこれまでなかった弘前駐屯地のバイクによる行進、岩手から来たと思われる大きな105ミリりゅう弾砲2基がトラックにけん引され、あわせて戦車や装甲車など100両近くが行進、最後に上空を飛行下6機のヘリが商店街の上空を、編隊飛行で終了しました。今年は自衛隊が市民に親しまれるような企画で、「市民の国防意識の向上」として自衛隊を浸透させようとの狙いが強く感じられました。
陸自第9師団の軍事パレードは、創立50周年の2012年から軍事パレードを43年ぶりに再開しその後今年まで毎年続けています。安倍9条改憲、日米の一体で戦争する国づくりの狙いには断固反対し、いっそう世論と運動を広げなければと思いました。(青森県平和委員会)