≪声明≫沖縄・米兵飲酒運転死亡事故の抗議し、基地撤去を求める

2017/11/19

声明・談話

≪声明≫
沖縄での米海兵隊員による飲酒運転死亡事故に抗議し、米軍基地の撤去を求める


2017年11月20日 日本平和委員会

 11月19日、沖縄県那覇市の国道で飲酒運転をしていた米海兵隊員の米軍トラックと軽トラックが正面衝突し、軽トラックを運転していた男性が死亡した。状況からみて、米兵に過失があることは明らかである。
 またしても米兵の無謀な行動によって沖縄県民の尊い命が奪われたことに、満身の怒りをもって抗議するものである。
 この事故を単に米兵個人の責任に負わせることはできない。沖縄県警の資料によると、米軍関係者による交通事故は統計のある1981年から2016年末までで3613件、死傷者数は1990年から2016年末で4106人(死者82人)に上る。また、沖縄の施政権返還(1972年)から2014年までの米軍人・軍属やその家族による刑法犯罪の検挙件数は5862件。うち『殺人』『強姦』などの凶悪事件は571件で、戦後から昨年までの『殺人』「強姦」などの犠牲者は少なくとも620人に上る。
 これらが、沖縄に広大な米軍基地が存在し、米兵が占領軍的特権を背景に行動する中で起きた犠牲であることは明らかである。
 今回の事故も、昨年4月の元海兵隊員による女性殺害事件を受け、「綱紀粛正」が唱えられる中で発生した。琉球新報によれば、「今年に入って、米軍関係者の飲酒運転の摘発は少なくとも16件ある。うち5月に摘発された空軍兵は読谷村で女性を負傷させたのに逃走していた。このほか飲酒した米兵が女性を殴打したり、民家の屋上に無断で侵入したり、タクシーを無賃乗車したり、飲酒検知を拒否したりした事件が起きている」(11月20日社説)という。同社説が主張しているように、「もはや(米兵事故・犯罪)『ゼロ』を実現する方法は米軍の沖縄からの撤退以外にない」のは明白である。
 私たちは、今回の事故の犠牲者に心からの哀悼の念を表明するとともに、こうした事故が二度と起こらないようにするためにも、沖縄からの米軍基地の縮小・撤去、新基地建設中止を、断固として求めるものである。

カウンター〈21/06/18-〉

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