【東京・杉並】
「杉並版」200号記念
レセプション開催
東京・杉並平和委員会は8日、平和新聞杉並版の発行200号を記念し、レセプションを開催しました。同平和委員会の岩﨑健一代表理事の講演に続き、ピアニストの崔善愛(チェソンエ)さんが演奏しました。
岩﨑さんは杉並に関わった130人を超える文化人・活動家を顕彰し、杉並平和新聞に掲載しています。暴虐の嵐の中で脈々と受け継がれてきた杉並の運動が日本中を動かし、世界へ影響を与えたと語りました。第五福竜丸被災を機に、杉並を中心に燎原の火のように広がった原水爆禁止署名運動は、原水禁世界大会開催へと結実しました。岩﨑さんは、それらの運動の原点は戦前から引き継がれたものだと指摘。「このような反戦・平和・ヒューマニズムの先人の精神を『杉並の心』として受け継ごう」と訴えました。
崔さんは在日韓国人3世のピアニストで、指紋押なつ拒否の制裁措置として再入国不許可のまま米国へ音楽留学しました。崔さんは「ショパンの美しい旋律には、ロシアの支配から祖国ポーランドを取り戻せないという深い絶望と、出国すれば二度と祖国へは戻れないという喪失感が刻み込まれている」との話を交えながら演奏。崔さんが弾くショパンに、2人の苦悩と悲しみと怒りを重ねて聞き入りました。
��平和新聞2017年1月25日号)