【声明】
米軍FA18戦闘機の墜落事故に抗議し、訓練中止と空母艦載機移転、訓練空域拡大の中止を求める
2016年12月8日 日本平和委員会
12月7日、米海兵隊岩国基地所属のFA18戦闘攻撃機1機が高知県沖に墜落した。私たちはかかる重大な事故に厳しく抗議し、事故原因の究明と、訓練の中止を求めるものである。
高知県では、1994年に低空飛行訓練中の米空母艦載機が早明浦ダムに墜落、1999年には高知沖のリマ空域で訓練中のFA18戦闘機同士が空中給油中に衝突し土佐湾に墜落した。また、米軍機による低空飛行訓練の深刻な被害が繰り返されている。
このような中で、来年、岩国基地にF35B戦闘機16機が配備され、さらに59機もの米空母艦載機が移転し、130機もの米軍機が常駐する極東アジア最大の米軍基地に強化されようとしている。また、それに伴って、高知沖と山陰沖に米軍の新訓練空域を設置することが協議されている(高知新聞9月14日付)。そうなれば、高知はじめ岩国基地周辺地域での訓練がいっそう増加し、事故がいっそう多発する危険が高まるのは必至である。このような日本国民の生活と安全を無視した米軍基地の増強は、断じて許されない。
私たちはここに改めて、岩国基地へのF35B戦闘機の配備と空母艦載機の移転、新訓練空域の設置を中止することを求めるものである。