【声明】
稲田朋美 防衛大臣 殿
オスプレイの飛行再開に断固抗議する
2016年12月19日 日本平和委員会
本日午後2時前、米軍普天間飛行場所属のMV22オスプレイが普天間飛行場を離陸し、飛行を再開した。
本日午前、米第3海兵遠征軍は13日に墜落したMV22オスプレイの飛行を再開するとの声明を発表。在日米軍のマルティネス司令官は「安全性に関し徹底的に確認した」と述べた。そして、沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長は県庁などを訪れ、午後2時にオスプレイの飛行を全面的に再開すると伝えた。また、稲田防衛大臣は米側の説明を受け、「防衛省、自衛隊の知見、そして専門的見地、経験則などから合理性がある」と理解を示した。
稲田防衛大臣は事故後、翁長知事の飛行中止と配備撤回の要請に対し、「すべては安全確認と理解が前提だ。しっかり取り組んでいく」と述べていた。稲田大臣と安倍政権のとった対応は、この言明を完全に裏切るものと言わねばならない。
日本政府が事故原因の調査・究明に自ら関わることもなく、米軍の一片の声明をもって「安全」と追認し、飛行再開を沖縄県に通告したことは、県民、国民の安全をないがしろにした、対米従属そのものの許しがたい姿勢である。
このような沖縄県民を愚弄した態度は、県民に決して受け入れられず、県民の怒りをいっそう高めざるを得ない。私たちは沖縄県民とともに、事故原因の徹底究明、オスプレイの飛行停止と配備撤回、普天間基地の早期の閉鎖・撤去、新基地建設・米軍ヘリパッド建設中止を、ここに改めて強く要求するものである。また、横田基地への米空軍特殊作戦用CV22オスプレイの配備、木更津基地への整備拠点づくり、佐賀空港の自衛隊オスプレイ拠点基地化の計画を撤回すること、全国での一切の訓練の中止を求めるものである。