【声明】
国連総会での核兵器禁止条約交渉開始決議の採択を心から歓迎する
――これに反対した安倍政権の犯罪的暴挙に抗議する――
2016年10月28日 日本平和委員会
一、本日(現地時間10月27日)、国連総会第1委員会で、2017年の「核兵器禁止条約」制定交渉開始を定めた決議案が、圧倒的多数の賛成で採択されたことを、心から歓迎する(55か国が共同提案、123か国が賛成、核保有国、日本含む38か国が反対、16か国が棄権)。決議は、「国連総会は核兵器全廃に向け、核兵器を禁じる法的拘束力のある措置を交渉するため、2017年に国連会議を招集することを決定する」と明記。来年3月27~31日、6月15日~7月7日を会期とし、国連の全加盟国に参加を促している。私たちは、この決議を受けて、国連全加盟国が核兵器全面禁止条約を締結するために真摯に協議し、一刻も早く禁止条約を実現することを、心から求めるものである。そして、それを実現するためにも、核兵器禁止条約の締結を求める「ヒバクシャ国際署名」を日本中、世界中に圧倒的に広げ、核保有国とそれに追随する日本など核兵器にしがみつく勢力を圧倒的世論で包囲し、孤立させるために、全力を挙げる決意を表明する。
一、今回の決議に対し、被爆国日本政府が反対したことは、被爆者と被爆国日本国民の核兵器廃絶の願いを踏みにじる、世界に恥ずべき暴挙である。私たちはこれに満身の怒りを込めて抗議する。
安倍政権は、核軍縮オープンエンド作業部会が国連総会に対し来年からの核兵器全面禁止条約の交渉開始を勧告した報告書を採択した際、棄権してきたが、反対するまでには至らなかった。今回この決議に反対した背景に、米政府が同盟諸国に対し、「安全保障のために核兵器に依存している国が、核兵器に汚名を着せ、廃絶しようとする交渉にどうして参加できるのか」などとして、反対投票を求めてきたことがあることは明らかである。
国民向けに口では「核兵器のない世界」を唱えながら、実際にはアメリカに追随して核兵器全面禁止条約の締結に反対し、アメリカのいざという場合の核兵器使用=「拡大抑止」を求め、憲法違反の戦争法にもとづいて世界規模でアメリカの戦争に参加する道を推し進める――このような世界の流れに逆行する安倍政権の恥ずべき、反人類的な危険な政策を何としても止めさせ、核兵器廃絶の先頭に立つ政府へと転換しなければならない。それが被爆国日本国民の世界に対する重大な責務である。私たち平和委員会もそのために全力をあげることを、ここに表明するものである。
