【東京】畑田重夫代表理事米寿のお祝い
「1分でも長生きして 平和に貢献し続けたい」
9月5日に88歳の誕生日を迎えた日本平和委員会代表理事の畑田重夫さんの米寿を祝い、神奈川県川崎市のホテルで祝賀記念会が開催されました。発起人には日本平和委員会代表理事の面々をはじめ、各界の名士が名を連ねました。
畑田さんは「20世紀の教訓と21世紀」と題して記念講演。20世紀が「戦争一色の世紀だったと見るのは一面的で、大切なのはあらゆる面で民主主義が着実に発展を遂げたこと」と強調。21世紀初頭におけるアメリカのちょう落傾向を指摘するとともに、東日本大震災後においてはあらゆる関係で「憎悪や差別、排除、戦争ではなく、人命の尊重、助け合い、平和、連帯の方向へかじを切り替えることが切実に求められる」と述べました。日本の「政治の劣化」を指摘するとともに、「たえず民度を高めるため、学習を深め、広めることの大切さ」を訴えました。
続くシンポジウムでは、コーディネーターに東京大学大学院教授の小森陽一さん、パネラーには畑田さんのほか元NHKの戸崎賢二さん、田村智子参議院議員が登場。「政治の劣化」とともに「ジャーナリズムの劣化」を指摘、これを告発し打開しようと確認しました。
野中元内閣官房長官も祝辞
祝賀会では、日本共産党の市田忠義参議院議員、故瀬長亀次郎・元衆議院議員の二女である内村千尋さん、東北大学名誉教授の河相一成さん、野中広務元内閣官房長官が祝辞。野中さんはともに学んだ旧制中学時代や同窓会の思い出、畑田さんが都知事に立候補した当時の思い出を紹介、「畑田先生が平和の先頭に立ち、我々の先頭に立って活躍されることを心から期待します」と話しました。
元プロ野球選手の王貞治さんから祝電が寄せられました。内村さんらによる琉球舞踊の他、歌手の佐藤真子さん、きたがわてつさんが熱唱、会場は大きくわきました。
畑田さんは最後に謝辞を述べました。「この日を持って私の社会的活動を含む人生が終わるわけでは決してありません。皆さんの善意と好意に満ちた気持ちに応えるためにも、本日を契機にいっそう健康に留意し、一日でも一時間でも一分でも元気で長生きし、平和と民主主義と社会進歩に貢献し続けたいという決意を新たにしています。健康と命にまさる大義なし。どうかご自身の健康と命にこだわってくださるよう、切にお願いします」
��平和新聞2011年9月15日号)