群馬から福島へ
NPT行動でつながった縁で
昨年、2010年NPT再検討会議・ニューヨーク行動に参加しました。国籍も人種も関係なく、核兵器の廃絶という1点の熱い思いで行動ができたこと、生涯忘れることのできない財産となりました。そんなことが遥か遠い昔のことのように思えるくらい、3月11日に発生した大震災は衝撃的で、これまで体験したことのない未知のゾーンに生きているような、不安な日々。何かをしたいと思ったのですが、瓦礫の撤去や長期の休みをとってのボランティアは私には無理。「福島だったら自分で行けそう・・・」 と救援物資を届けに行くことにしたわけです。
何故、福島かといと、ニューヨーク行動で私は、東北・北関東の方と一緒で、今回の震災直後から安否確認・状況をメールしあっていました。今回、訪ねた神山悦子さんは、福島県議会議員をされています。ニューヨークでは、同じ部屋となり5日間行動を共にしました。
5月15日と6月19日の2回福島県郡山市の避難所5か所へ支援物資を届けてきました。郡山市の避難所には、震災翌日の12日に東京電力福島第一原発1号機が爆発してから強制避難させられた方が大半です。避難してから、一度も帰宅されていない方、不安にさらされ不自由な暮らしをされている方、想像を遥かに超えています。『原発さえなければ』避難所におられる方々は、口をそろえてそう言います。
物資を提供して頂いた方には、お礼も兼ねて報告のたよりを渡しています。避難所の様子が聞きたいと声がありミニ報告会も開催しました。物資だけではなく、皆さんの温かい気持ちもお届けできたと思います。
こんな活動をした2ヶ月間で、平和委員会の会員も増やすことが出来ました。私たちは、『核兵器の全面禁止とともに、原発事故の一刻も早い収束・すべての被害者に補償をするよう』声をあげ運動を取り組んでいかなければならないと強く感じています。『核兵器廃絶』行動で結ばれた縁、その縁を大事にこれからも微力ですが、支援を続けて行きたいと思っています。
群馬県伊勢崎平和委員会 武元 睦子