【声明】
内閣総理大臣・安倍晋三殿
防衛大臣・河野太郎殿
沖縄県民の民意を踏みにじる辺野古新基地建設工事再開強行に抗議し、工事の中止と計画の撤回を求める
2020年6月12日 日本平和委員会
本日、防衛省沖縄防衛局は、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設の工事を約2か月ぶりに再開した。これは、7日の沖縄県議会議員選挙で新基地阻止をめざす玉城デニー知事を支持する「オール沖縄」勢力が過半数を維持し、改めて新基地建設反対の民意が明確に示されたことを完全に無視した、許しがたい暴挙である。
いったい安倍政権は、どれだけ民主主義を踏みにじり、沖縄県民の尊厳をどれだけ踏みにじり続けるのか? 日本国憲法の下でこのような暴挙は決して許されない。
どんなに卑劣な策動を繰り返しても、県議会選挙結果に示されたように、沖縄県民の不屈の闘いを止めることはできない。そしてこの計画が、完成の見込みすらない破綻した計画であり、それに2・5兆円超もの血税を投入する最悪の浪費というべき計画であることも、いよいよ明白になっている。私たちは建設作業をただちに中止し、計画を撤回すること、そしてその予算をコロナ禍で苦しむ国民のために振り向けることを、断固として求めるものである。